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ぼくのうちに居候がやってきた42




その夜。

僕はユノを、抱きしめて眠りについた。


悲しいのは、僕だけじゃない。
だって、ユノは、僕の家族。

誰かが変わることなどできない、僕の大切な人。


ユノがあんなに取り乱して、泣きじゃくって。
これまでずっとずっと僕のそばにいてくれたユノが、僕のことを愛してくれていたんだと思うと。



ユノ・・・。


愛おしいよ。


ずっと一緒にいれたらいいのに。



それができないなら、僕には何ができるんだろう。


笑ってユノを送り出すことなのかな。


ユノはこれまで、どれだけの別れを繰り返してきたんだろう。



幼い頃の、家族との別れ。


「ユノさんは、いい子だね。・・・たくさんの人を幸せにしてきたんだね」


そして、それと同じ数の別れ。



きっと、以前ユノが言っていた、キャラクターのお財布をくれたハヌルっていう女の子や、
ダックスフンドのアップリケとちゃんちゃんこを作ってくれた、ユノのおばあちゃんとも。


その中の一人に、僕ももうじき入るのかな・・・。



「ユノさん・・・僕ね・・・実家に泊まった夜・・・ユノさんの持ってた写真を・・見ちゃったんだ」



なぜかわからないけど、ユノに告げた。



「ユノさんはお父さんとお母さんと、ジヘちゃんと、とっても幸せそうな顔をして写ってたね」



会いたくても会えないって・・・そんなことも言ってたね。



「でも・・・いつかきっと、また会えます。お父さんにも、お母さんにも・・・ジヘにも。
だから、僕・・・頑張ります」


じゃあ・・・僕もユノさんとまたいつか・・会えるのかな・・・。



「いつかきっと・・・会えます、チャンミンさん」



そうか・・・。
そうなんだね。
また、いつか、会えるんだね、ユノさん。



ユノは、僕の腕の中で、しゃっくりを上げながら泣いていたけど、
だんだんと落ち着いてきて。


「ユノさん・・・ちょっと落ち着いた?」


ユノは無言で、こくんと頷いた。



「よかった・・・。まだ僕は、ユノさんのそばにこうしているよ、ね?」


ユノの手を握って、僕のほっぺたに持っていく。
僕は、にっこりユノに笑ってみせた。


その笑顔に、ユノはちょっと安心したみたいで。
僕のほっぺたをきゅっとつねって、ひっぱって、くすっと笑った。


ユノと離れたくない。
その気持ちは変わらない。


でも、僕ばかりが自分の気持ちを押し付けちゃいけないんだ、って。
落ち着かなきゃ、って。そう思った。


何度も何度も、ユノの呼吸に合わせながら、深呼吸する。

気がついたら、ユノはいつの間にか眠りについていた。

濡れたほっぺたを、僕は手のひらで拭って。


ユノの頭に、

おでこに、

唇に、

そっとキスした。


おやすみ・・・ユノさん。


今は、悲しみを忘れて。
ただ、眠ればいい。




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