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その後のユノちゃんとチャンミンさんのお話




あいかわらず、僕とユノはあのおんぼろアパートに同居している。


残業続きの仕事もあいかわらずだけど、立ち上げたプロジェクトが大成功に終わり
僕は昇格して以前よりも給料がちょっと上がったのが以前とは違うかな。


ユノは、というと。


バイトしていたコンビニに復帰した。
店長さんもさちえさんも、ゆりこさんものりこさんも、ユノが戻ってきてくれたことに大喜びだったそうだ。
そしてあいかわらず、「ゆのちゃん」と呼ばれて、みんなに可愛がられている。


ユノの天使っぷりは一段と磨き(?)がかかってきた。
本物の天使だった頃のユノもハンパなかったけど、
天使じゃなくなったのに、なぜか天使度が上がってきている。


もう、かわいくって仕方ない。


コンビニ客にもすっかり評判になって
子供からお年寄りのお客さんまでユノは人気の店員になっているらしい。


女子高校生の間でも、と聞いたときは
複雑な気分になった。


ユノにヤキモチを焼いてるとかというのではなくて(あれ?おかしいな)
反対にユノが変にいたずらされたらどうしようと不安でたまらないのだ。


こんな僕の心配をよそに
ユノは毎朝、僕を元気よく送り出してくれる。


「チャンミンさん、早く帰ってきてくださいね。僕、ご飯作って待ってます」


そして夜帰ってくると、ちゃんと夕ごはんを作って僕を待っていてくれるんだ。



最近ユノは、6畳の部屋の窓際に鉢を置いて
プチトマトを栽培し始めた。
スーパーで苗を見つけたといって、喜んでいた。


朝起きると、ユノがちっちゃな苗に話しかけている。


「おはようございます。今日も葉っぱのつやがいいです。早く大きくなってください」


僕がそっと後ろから行って、そんなユノが愛おしくてぎゅっと抱きしめてしまう。


「おはよ・・・ユノさん。今日も苗に話しかけてるの?」


「はい。きのうよりちょっと葉っぱが大きくなりました!」


「ホントだね。ユノさんがいっつも話しかけてるからだねきっと」


「そうだといいです。早く大きくなってほしいです」


おまけにユノは、最近コンビニ帰りに猫と仲良くなったらしい。


「いつも帰り道の駐車場にいるんです。僕を待っているんじゃないかなって思うんです」


ユノが立ち止まって手を差し出しても、その猫はなついてこないらしい。
で、諦めてユノが「またね、ねこちゃん」と歩き出すと、そのあとをとぼとぼついてくるらしく。


うしろが気になってユノが立ち止まって振り返ると、その猫も立ち止まる。
歩き出すと、その猫も歩き出す。


それを何日も何日も繰り返して、やっとその猫はこのアパートのドアの前までくるようになったという。


その話を聞いたとき、僕はユノと初めて会ったときのことを思い出した。
そういえば、ユノも僕のあとをつけてきて、結局アパートの玄関まで追いかけてきたっけ・・。


そんな時もあったね。


「ユノさん、もう絶対はぐれちゃだめだよ」


笑いながら冗談でユノにそう言うと。


「帰るおうちはここだけです。だからはぐれません。大丈夫です!」


にこぉっと笑って、ユノは僕に飛びついてきた。



ほんとうに、ユノは、かわいい。





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