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ユノちゃんの秘密




お好み焼き屋さんでの、ユノの「爆弾発言」のあと。



僕は数日、影から静かにユノを観察していた。



朝起きてから、仕事でアパートを出るまで。
仕事から帰ってから、寝るときまで。


遠くから、近くから、ユノを観察する。


が。


当のユノはというと。



全然変わりがない。




ユノの初恋は僕・・・って言ったよね。


正直、僕は嬉しかった。


でも、ユノはその後、全然意識してないようで。



ちょっとだけ・・・さみしいんだけど。
どぎまぎして水こぼしちゃった自分。
一体なんだったんだろう・・・。




ユノは朝起きて、あいも変わらずプチトマトの苗に水をやりながら会話をしてる。


「今日も元気ですね。・・・はい、僕も元気ですよ」


まったくもって、いつものユノだ。


出がけにお弁当を持たせてくれて、いってらっしゃいチャンミンさん、お仕事がんばってください、と
にこぉっといつもの笑顔で僕を送り出す。


仕事から帰ってくると、いつもと変わらずに夕ごはんを作っておいてくれて
僕と一緒に嬉しそうに食べる。
そして、その日のバイトのことや、帰り道、駐車場の前を通ったら
ソックスが他の猫たちと「会合」を開いていた、とか、
他愛のない話を延々としてくる。


そう、まったくもっていつもと同じ、ユノ。


だけど、僕は気がついた。
ユノは、またここ最近、何か変なんだ。


僕が帰ってくると、さっと何かを隠す。
そして、素知らぬ顔をして、「チャンミンさん、ごはんできてますよ」と、ふふふと笑って
台所に行ってしまう。


僕がお風呂からあがって、部屋に戻ってくる時もそうだ。


・・・一体、何をやっているのか。


僕に見られたくない何かがあるに違いない。
それが気になってしょうがない。


ある日、ユノが風呂に入っている時に
僕はたまりかねて、こそこそと部屋の中を探してみた。


・・・と言っても、こんな狭い部屋に隠せる場所なんてそうそうない。
押入れかタンスの中だろう。


目星をつけて、がさごそ探してみると。


あった!


ユノの着替えが入ってるタンスの引き出しの奥に。


茶色の紙袋。


ユノさん、黙って見てごめん、と心の中で謝りながら
袋に手を伸ばす。



なんだろう・・・?
中を開けると。



ん?
なにこれ・・・。



・・・・・「はじめての編み物」。



本と一緒に、かぎ針と、作りかけの編み物、それと毛糸だまがでてきた。



なんだこれ?
ページをめくると。


いくつか付箋が貼ってある。



コースター、エコたわし、ランチョンマット・・・。



ユノさん、編み物してたのか・・・。
僕に隠す必要ないのに・・。



ぱらぱらめくって、本を閉じようととすると。



マフラーとミトンのページに。
大きな付箋が貼ってあった。



ユノの字で、「チャンミンさん、白い毛糸」



そう書いてあった。




ユノ・・・・・。




そうか・・・・。




なんだかすごく嬉しくなった。
僕のために・・・ユノさん・・・。



今から編み始めたら、どれぐらいにできあがるだろうか・・・。



きっと、来年の冬には、ユノさんからプレゼントしてもらえるかな。




僕はそっと紙袋を、元の場所に戻しておいた。





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