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ひだまりの中の告白




天気のいい日曜日の、昼下がり。


ユノは「夕ごはんのお買い物に行ってきまぁす」と手を振って
アパ-トを出て行った。


僕はその間に、洗濯と掃除をしておく約束をして。


狭い部屋だから、掃除には時間がかからない。
洗濯物も、ユノと僕のものも一緒くたに洗うから、手間なことは何一つない。


終わったあと、一息ついて。
部屋をぐるりと見渡す。


夜に寝に帰ってくるしかなかった、この部屋は。
今では、ユノで溢れてる。


玄関のたたきには、僕の靴の横に、ユノのスニーカーが置いてあって。
ユノが座る炬燵の場所も、決まっている。


ユノが育ててる、プチトマトの苗。


以前なら部屋の片隅にいつも置かれていたボストンバッグは、今はもう押入れに入ってる。


窓の外には、さっき洗濯した僕の下着やらユノのやら、ごちゃまぜに干してある。


壁にかかったカレンダ-には、ユノの字で、いろいろ書き込んであって。
「チャンミンさんお弁当いらない日」とか、「チャンミンさんのス-ツをクリ-ニングに持っていきます」とか、
「僕、この日はバイトありません」とか・・・。
ちっちゃく僕の名前の横に、ハ-トマ-クなんかついてるのを見て、一人で照れたりして。


台所に行くと。。


水切りに置かれた、二つのお茶碗。
ユノのお茶碗の上に、僕のがそっと重なって置いてあった。


こういうの。

幸せっていうんだろうな。


なんだか僕は、最近ちょっとしたことにイチイチ感動している。


以前の僕なら、気がつかなかった。
こんな風に思えるのは、ユノのおかげだ。


僕は、ぽかぽかと春の日差しが当たる6畳の部屋に、ごろんと横になって。
いつの間にか、うとうとしてしまっていたらしい。


ユノが「チャンミンさん、ただいま帰りました~」と戻ってきた声で、目が覚めた。
鼻歌を歌いながら、買ってきたものを冷蔵庫に入れているユノの後ろ姿がとっても・・・愛おしい。



僕の、ユノ。

お願いだから。

ずっとこれから・・・僕だけの、ユノでいて。



ぼんやり寝転がりながらユノを見つめていると、ユノは僕の視線に気がついて
にっこり微笑んで、こっちに来て。


僕の横にころんと寝転がる。


僕の、かわいい、ユノ。


二人で、ひなたぼっこ。


ユノは、寝っころがって、あっちにごろごろ、こっちにごろごろ。
で、僕の横に戻ってきて、またにっこりする。


その顔を見て、たまらなくなった。




「・・・ユノ・・・」




呼び捨てで、呼んだ。

あの時も・・・心細そうな顔をしてホ-ムで立つユノに「行くな」と叫んだ時も、呼び捨てで、呼んだね。



は・・い・・・



ユノが小っちゃな声で、返事する。



「・・・ユノ・・・こっち、おいで」



手をそっと伸ばして、ユノを引き寄せる。



は・・・い・・、チャンミンさん・・



素直な、ユノ。



あ・・・なんか、やばい、かも。



そう思った。



もう、とめられないかも・・・しれない。


ユノを、自分の衝動で、傷つけたくない。


だから、聞いた。



「ユノさん・・・、僕、ユノさんのこと・・・好きだ。・・・ユノさんは・・?」



呼び捨てで呼ぶには、照れくさい、この告白。



ユノは、澄んだ目で、ずっと僕のこと、見つめてる。



「前にも「好きだ」って言ったことあるけど・・。ちょっと意味合いが違うかも、しれない」



「・・どう・・ちがいますか?」



う、ん、あの・・。たぶん・・。
家族とか兄弟とか、そういう好きでもあるけど。


たぶん・・・違う。
もっと・・・。



ユノの瞳が、揺れていた。




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