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ふたりでひとつ 【チャンミンさんとユノちゃんのお話】




あいもかわらず、僕とユノはおんぼろアパートに住んでいる。


最近変わったことといえば。


アパートの玄関先に、表札をつけたこと。


シム チャンミン、と僕の名前のよこに、
ちっちゃく ユノ、って書いてある、表札。


なぜかその横に、猫の絵が書いてある。


ホントなら、ソックスも家族に入れたいところではあるけど、
このアパートでは猫は飼えない。


そこでユノが、「じゃあ、ソックスちゃんの絵を書いておきます。ここに住んでなくても、家族です」と
名前の横に絵をかいた。


それ、全然ソックスに似てないよ。そもそも猫に見えないし。


冗談で言ったら、ユノがムキになって「いえ、ソックスちゃんはこんな顔をしてます!」と言うから。


うん、わかった。そう答える。


ユノは満足気に、その手作りの表札を、玄関に貼り付けた。



僕とユノは、本当に愛のある生活を送ってる。


実を言うと、時々ケンカもする。


でも、それを引きずることはない。


なぜなら、その日の晩、寝る前には必ず仲直りするから。


ケンカしても、あいかわらず布団をぴったりくっつけて寝るのに変わりはなくて
どちらからともなく、謝るんだ。


「ごめんよ、ユノさん。ちょっとさっきは言いすぎた。すまなかったね」


「いえ。僕のほうこそ、ちょっとわがままでした。チャンミンさん、ごめんなさい」


で、布団の中で手をつないで、抱き合って。
キスして。


ごめんね。


はい、僕も、ごめんなさい。


もう仲直りね。


はい、もうケンカおしまいです。


僕の腕の中で、にこぉって笑うユノが、すごく愛おしくて。



あの日初めて、ひだまりの中で、キスして、愛し合ってから、もう結構な時間がたつ。


あの時、ユノはすごく怖がっていた。


ユノさん、無理しなくていい。
ただ、こうして抱き合ってるだけでも僕は幸せだから。


はい・・・僕もそうです。でも・・・僕、もっと・・・・。


それ以上言葉にしなかったけど、ユノさんが僕を見つめてて。


それからちょっとずつ、日にちをかけて。
ユノと気持ちを確かめ合って。


それから、結ばれた。


僕にしがみついてくるユノ。
何度も何度も僕の名前を呼ぶユノ。


全部、愛おしい。


愛し合うことが、日常の一部分になってからは
僕とユノの絆はもっと深くなったと思う。


ユノは何でも僕に相談してくれるし。
だから、僕もユノの話はきっちり聞く。


この間も。


猫の手帳に何か書き込んでみては、うぅん、と時々うなってるのを見て。


「ユノさん、どうしたの?」


聞くと、自転車を買いたい、と言う。


「このお金で、自転車が買えるかなあって、考えています」


どれどれ?と手帳を覗くと。


どうかなぁ、ユノさん。ちょっと足りないかもしれないね。
もう少しお金貯めてから考えてもいいんじゃない?


そう言ってみる。


「でも、お買い物したあとに、荷物が多くって自転車があったららくちんです」


そうか、そうだよね。


ここで僕が、じゃあ半分だそうか?ということは簡単にできるけど。
ユノの頑固な性格を僕はよく知ってるから、敢えて言わない。


そうだ、ユノさん。バイト行く途中にリサイクルショップあったね?


あっ!そうですねチャンミンさん。あります。僕、明日見に行ってみます!


そう言って目をキラキラさせて、その夜は眠りについた。


次の日バイトが休みだというので、ユノは早速、お店に行ったみたいで。


その晩、話を聞くと、「自転車、ありました。けど、もう少し考えます」


お金、足りなかったの?


そうじゃないです、というから、じゃあなんで?と聞くと。


僕、買う前は、ちょっと待ちます。お金、無駄遣いしてないかなってもう一度考えてからです。


こういうユノの堅実さに、僕はやられてしまう。


毎日ユノは、僕にお弁当作ってくれて、おかげで僕も貯金が着実に増えていってるし。


ユノが言っていた、家を建てたいっていう夢も。
いつの日か、ユノだけの夢じゃなくて、僕の夢にもなっていた。
だから、二人で貯金してるんだ。


ユノはそれから一週間、毎日リサイクルショップに顔を出し。
お店の人と顔見知りになって。


お店の人が、ユノさん、そんなに自転車買いたいなら、いいやつ、ちょっと値引きするよ、って。


結局その一週間後に、ユノは、新品みたいな自転車をちょっと安くしてもらって手に入れた。


ユノはそれが大層嬉しかったらしく、それから自転車を大切に大切に乗っている。
いわゆる、ママチャリ。


買い物に行く時は、嬉しそうにそのママチャリに乗って、駅の近くのスーパーまで行っているらしい。
毎朝チラシを見ては、「今日はここが安いです」と言って丸をつけて、休みの日でもいそいそと買い物に出かける。


そんなユノを見て。


もっと、もっと、ユノを幸せにしてあげたい。


そう思うんだ。


ユノが幸せになるってことは、


僕が幸せになるってことだから。





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ちょっと久しぶりの、チャンミンさんとユノちゃんのお話です。
皆様、覚えていてくださっていますでしょうか?

お話を書いて、懐かしくなりました。
あいかわらず、チャンミンさんとユノちゃんは幸せに暮らしているそうです。




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