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stay gold 12




大会が近いから、今日の練習は余計なこと考えずに
とにかく集中した。

湖上で乗艇練習をし終わって、仲間たちとボートハウスに向かう。
なんだか遠く向こうで雷が鳴ってるような、雲行きが怪しい天候になってきた。

急いで帰る準備をしようと思うけど。
ユノさんとこのあと、待ち合わせしてたっけ。


「あぁ~っ、腹減った。チャンミン、帰り何か食ってかない?」


友達に誘われるけど、あ、うん・・どうしよっかな・・なんて曖昧に答えて。
そわそわしてると。


「なんか外で、お前のこと探してる人いるみたいだぜ」


言われて、慌てて外に飛び出ると。


「あ!チャンミン。どこ行っちゃったかなと思って、チャンミンいますかって聞いちゃった」


ユノさんがカメラを抱えて立っていた。


「す、すみません、今行きます!」


急いで荷物を取りに行ってユノさんのそばに走っていく。


「チャンミン、練習お疲れ。なんか雨振りそうだよね」


自転車をひいて、ユノさんの後ろを歩いて。
なんだか、嬉しい。


「あ、ユノさん、これ・・・今度の大会の場所と時間です」


おう、ありがと。
そう言ってユノさんは大切そうに、そのメモをポケットに入れる。


チャンミン、もしよかったら・・・俺んち来る?
これから俺、バイトなんだ。腹減ってない?奢るよ・・・このあと予定がなければ、だけど・・。


また・・・ユノさんのアパート、行けるんだ。
ユノさんが、誘ってくれた。
嬉しかった。


は、はいっ・・・それじゃ・・・行きます!


思わず返事しちゃう僕。
ユノさんは、雨降りそうだから急ごうかって笑って言ってくれた。


ユノさんの、アパート。
こないだ初めて入った部屋。


「ちょっと着替えてくるから、そこらへん座って待ってて」


タンスから着替えを出して、台所にユノさんが消えていく。
たぶん、隅のほうで着替えしてるみたいだった。


気になる。
僕はそわそわして、それとなく台所、覗いちゃったりして。


ユノさんが向こうを向いて、着替えしてた。
上半身、裸になってた。


背中の筋肉がぎゅっと引き締まってて。
腕が太くて・・・逞しい体つき・・。


大人の男の人・・・。
覗き見しちゃいけないと思ったけど、目が離せなかった。


「チャンミン、家の人に連絡しとかなくて大丈夫?」


ユノさんがふいに振り返るから。
僕は慌てて、目をそらす。


「あ、いえ、あのっ・・えっと・・・だいじょ、ぶ・・です!」


覗いてたの、バレたかな。
恥ずかしい。
しどろもどろになって答えるのが精一杯。


着替えを終えて、ユノさんがこっちに来る。
Tシャツとジーンズに着替えたユノさんは、やっぱりカッコイイ。


ホント?チャンミンのお母さん、夕食作って待ってるんじゃない?


そっ、そんな・・僕、子供じゃありません!


ホントは、母さんにメールしといたほうがいいかな、って思ったけど。
ユノさんにそう言われて、なんだかムキになっちゃった。


そっか。じゃあ、いいよ。


ユノさんは笑って、また僕の頭をくしゃっとする。

ふわっと、いい匂いがした。
ユノさんの服からかな・・・。


柔軟剤、みたいな匂い。


やっぱり・・・彼女、いるのかな。
そんなことをふっと考えたら、哀しくなった。


僕の表情に、ユノさんは気がついたみたいで。


どうした、チャンミン?


僕の顔を覗き込んできた。





チャンミン4-1




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