入口 > スポンサー広告 > スポンサーサイトstay gold > stay gold 14

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

stay gold 14




結局、ユノさんに誘われて行ったバイト先の中華料理店で
僕はユノさんに奢ってもらってお腹いっぱいで帰ってきた。


厨房に立つユノさん。
カメラを持っていないユノさんも・・・カッコいい。
カウンター席に一人で座りながら、ユノさんを見つめていたいけれど。
そんなことしたら、ユノさん、集中できないよな。

だから。
遠慮がちに、チラチラっとユノさんに気がつかれないように視線を投げる。


一生懸命料理を作ってるユノさん。
額に汗をうっすらとかきながら。


出来上がった料理を僕の目の前に出してくれて。


「たくさん食べろよ、チャンミン。そうしないと大きくなれないぞ」、なんて。


まるで自分の息子に語りかける父親みたいに。
僕は照れてしまって、うつむいて黙々と食べる。


ああ、おいしい。
ひたすら食べることに集中してるうちに。
他のお客さんからのオーダーがたくさんあるみたいで、ユノさんは顔をあげる暇もないぐらい
次々と料理を作っていく。

ホントはユノさんともっと話がしたいけど。
仕事中だし、僕は奢ってもらう身だから。
食べ終わって、一言だけユノさんにお礼が言いたくて様子をみるけど。
全然オーダーが途切れることがなくて。
お礼も言えなくて。

カウンターにあった紙ナプキンに。

ユノさん、ごちそうさまでした。
また湖で。チャンミン


そう書いて、テーブルの上に置いて。


お店を出る前にもう一度だけ。
厨房の中のユノさんを探す。

湯気の立つ中に、ユノさんの背中が見えた。


自転車を押して、一人で帰る。
夜道を歩きながら、もうユノさんが恋しくて、寂しくなる。


僕も、ユノさんの写真が欲しい。
そしたら、ユノさんが忙しくて湖に来てくれなくても
頑張れそうな気がするんだ。



自宅に帰って、その夜中。
バイトで疲れてヘトヘトになってるだろうユノさんに迷惑だとわかっていながらも。

メールをした。


ユノさん、今日はご飯、おいしかったです。
紙ナプキン、ユノさん見てくれましたか?
それとも気がつかれずに、捨てられちゃったかなぁ。

あの・・・言いにくいんですけど思い切って言います。

ユノさん、ユノさんの写メ、送ってくれませんか?
どうしてかっていうと・・・ユノさんばかり僕の写真を撮って、
僕の手元にはユノさんの写真が一枚もないからです。

不公平です。(冗談)

だから、ください。

いいですよね?

送ってくれるユノさんの写メ、楽しみにしてます。
夜遅く、我儘言ってごめんなさい。

僕のこと、嫌いにならないで。
おやすみなさい。

チャンミン



読み返すとためらって送れなくなるから
すぐに送信した。



ユノさんはきっと寝ちゃってるだろうな。
そう思って、僕もベッドに潜り込んでウトウトしてると。


着信音で。
びっくりして飛び起きた。


ユノさんからだった。
いや、確認しなくても着信音をユノさん用に設定したから。
すぐわかった。


チャンミン、寝てるかな?
紙ナプキンのメッセージ、ちゃんと俺のとこに届いたよ。
オーナーのおばちゃんが不思議そうに俺に手渡してくれた。
カウンターに座ってた目の大きなかわいい男の子からじゃない?って言われたよ。
俺、そっけなく受け取って、メッセージちらっと読んで。嬉しかった。

俺の写メ?
別に送ってもいいけど、チャンミン、不公平だなんて思ってたの?^^
そっか、そうだよな。じゃあ、送るね。
さっき風呂入って、寝ぼけた顔だけど・・・笑うなよ。

はい、これ、今の俺。

おやすみ~チャンミン。



添付された画像を開けると。


ユノさんが枕を抱きしめて半分眠った顔して、笑ってた。
肩まで写ってたけど、上半身、何も着てないみたいだった。


ドキドキした。


ユノさんはいつも寝るときはこんな感じなのかな。
僕は、きっちりパジャマの一番上のボタンまでして寝てるけどな。

なんだか、自分が子供みたいに思える。

だから、ちょっとだけ背伸びしたくなって。
パジャマを脱いで、上半身裸で寝てみた。


ユノさんと一緒。



そしたら。
次の日、案の定、風邪ひいた。



慣れないこと、するもんじゃないな。
もらった写メを通学途中で眺めてみては。


早く大人になりたい。

ユノさんに、子供扱いされるのは嫌だ。

そんなことばかり考えた。




チャンミン4-1





関連記事
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。