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stay gold 26




ふたりで、アパートに向かう。
もう夕暮れから夜にさしかかる時間で、なんだかちょっとだけさみしい。

ユノさんがすぐそこにいるのに。

本当はね、もっともっと甘えたいんだ。
ユノさんが・・・優しいから。

人の気配がない、静かな道を歩く。
ホントは大通りをまっすぐ歩いてもいいのだけど、わざと人のいない方に足が向く。

歩きながら、思いがけず。
何かの拍子に、ユノさんと手が触れた。

あ・・・っと、僕は内心、気持ちが乱れて。
それをユノさんに悟られないように必死に繕おうとした。

ユノさんだって、僕と手が触れたこと・・・気づいてるはずなのに。
なんにも言わない。
そのかわり、あ~日が落ちる時間って切ないねぇ、なんて独り言言ってる。

そんなユノさんの横顔を見て。
たまらなくって。


僕は、ユノさんの指先を、そっと握った。
驚かれても、いいや。
そう思った。


ユノさんの横顔を、もう一度見る。


僕がユノさんを見てるの、わかってるはず。
でも、やっぱり、僕のほうを見ようともしないで、
どうしたのチャンミン?って、聞くこともない。

僕、無視されてるのかな。
なんだか、すごく孤独な気分になって。
自分からしたことなのに、落ち込んだ。

ユノさんからの見返りを期待してたんだ、秘かに。

僕の思い上がり。
そして、ただの、甘え。
ユノさんに嫌われたかもしれない。

もう、握った指先を、離そうと思った。

そしたら。


ユノさんが、離そうと思った僕の指先を、ぎゅっと捕まえてくれた。


あっ・・・ユノさん・・・?
僕は言葉にならずに、ユノさんの横顔を見つめる。

やっぱり僕の顔を見ずに、正面だけ向いて、歩き続けるユノさん。

指先で、繋がってる。

嬉しくって、哀しくって。

もう、本当に好きなんだ。
もう、戻れないんだ、僕。
ユノさんに出会う前の僕には。

ユノさんに出会う前の自分。
思い出そうとしても、思い出せない。

ユノさんに出会ってから。
見るものすべてが変わって見える。
周りの景色も。全部、ぜんぶ。

好きです。

あなたのこと、何も知らないけど。
好きになるのに、そんなこと、必要ないですよね。
そう思える自分が、ここにいる。



歩きながら、身を寄せる。
繋いだまんまの手。



ユノさんが、くすっと笑った。
なんだか、僕のこと、ゆるしてくれてるみたいな。そんな表情。


ちょっとだけ、ユノさんの肩に体を傾けて。
ずっと、この道を、歩いて行けたらいいのにな。


チャンミン、甘えん坊だな。


ユノさんが、そう呟いた。


ごめんなさい。


いいよチャンミン。謝らなくていい。


このままこうしてても、いいですか?それとも・・・嫌ですか?
嫌だなって思ったら、言ってください。僕、すぐやめますから・・・。


・・・嫌じゃないよ。嫌だったら俺だって・・・ちゃんと言うよ。


ユノさんの、声。
優しくて、穏やかで。


よそ行きの声なんかじゃなくて。


もっともっと。
ユノさんと親密になりたい。

そう言ったら、ユノさんはどんな顔をして
どんな声で。
・・・僕の気持ちを受け入れてくれるかな。

自分の気持ちをごまかせない。

もう、そんなところまで来てる。
このまま行ったら、ブレーキどころか、自分の気持ちにアクセル踏んで。
行けるところまで行ってしまいそうな気がする。

怖いけど。
でも、後悔したくない。

ユノさんが一緒にいてくれたら、怖くない。




チャンミン6-1




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