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stay gold 35




ユノさんと、手をつないで。


二人でなんだか嬉しくって、照れて、笑い合う。
そこに必要な言葉なんてなくて、お互いがいれば、それで充分に思えた。



好きだという気持ちがあれば、充分だと
そして、相手も同じ気持ちでいてくれたってことが。


それが、ユノさんだったということが。


他の誰でもない、ユノさんだったってことが。


僕には、大きな意味があった。





・・・・・・・・・・・・・・・




目の前に思いがけなく現れた、彼が撮った写真。
僕と、彼の、思い出の湖。


この湖で、彼と出会った。


あの時に彼が握ってくれた、僕の手。


今でも、その温もりを・・・・覚えてる。



もしもあの時。


お互いを見失うことなく、ずっと一緒でいたら。


何か変わっていたんだろうか。



考えても答えなど見つかるわけもないのに
僕は湖の写真を見ながらぼんやりと考える。



その時。



ジャケットの内ポケットに入れてあった携帯が振動して。
・・・現実に引き戻される。



取引先からの電話で。
僕は慌てて邪魔にならない所まで言って、電話に出る。



はい・・ああ・・お世話になってます。



急遽、来てくれって言われる。
外を見ると、さっきまで降っていた雨は小降りになっていた。

ここから地下鉄を捕まえれば一駅で行けるから。
じゃあ、今からそちらに向かいます。ええ、20分もあれば大丈夫です。


仕事が早く終わって早く帰ろうと思ってたけど、仕事なら仕方ない。


気持ちを切り替えて、取引先へ向かおうと思うけど。
なんだか、後ろ髪を引かれる想い。



ユノさん・・・・。

今、どうしてますか・・・?


元気だと・・いいです。


僕は・・・今じゃあ、サラリーマンやってます。


ユノさんは、あの時から変わらず、写真やってるんですね。


ユノさんの夢・・だったものね。






僕はギャラリーを出る前に、いつまでこの写真展が開かれてるのか確認する。


・・・明後日まで・・か。


もう一度、ここに来よう。



そう決めて、取引先へと向かった。






無題





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