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stay gold 57




ユノさんと僕の仲が永遠でありますように。
僕はユノさんが大好きだったし、ユノさんも僕のことをとても大切にしてくれた。




ふたりで指きりして、ずっと一緒にいようと誓い合ったあの日。



嘘じゃなかった。
そのときの気持ちは。




でも、現実は思ったよりも僕とユノさんに容赦なく難題を突きつけてきた。




一つは、やましいことなんて何もないのに、やっぱり表立ってユノさんと付き合えないこと。



これについては何度も何度もユノさんとも話し合ってきた。




「チャンミン、俺だってホントは誰にも気兼ねせずチャンミンと会いたいよ」




でも・・・・。




決まってこの件で口論になるときは、この、ユノさんの「でも・・・」で始まる。




でも、何?


そう言って、僕がユノさんにつっかかるのもいつものこと。
わかってる。
わかってるけど。




哀しいんだ。





「じゃあもう人目なんて気にせずに俺も以前みたいにボートハウス行くよ。それでいいのチャンミン?」




いいよ、どうせ僕とユノさんのこと、みんな噂してるんだし。




売り言葉に買い言葉で、そんな風にユノさんに言い放つ僕。
自分で自分が嫌になる。




・・・・・チャンミン・・・・「どうせ」、っていうの、やめて。



ユノさんがぽつんと呟いた。




どうせバレてるから・・・。
どうせ誰もわかってくれないから・・・。
どうせ・・・・。



じゃあどうしたらいいの?
我慢するってこと?




そうじゃないよ。
ただ、俺にとって大切なのはチャンミンだから。
大切なものを守りたいと思うのは当然だろ?




ユノさんが僕を抱きしめて落ち着かせようとする。
僕はそれが素直に受け入れられなくてかわそうとすると
ユノさんは逃げる僕を離してくれないから。



結局、ユノさんの腕の中でめそめそしてしまう。




チャンミン・・・チャンミンはまだ高校生だし。
ちゃんと学校に行って、勉強して、いい成績とって、大学にも行くんだろ?



そ、そんなの、わかんないよ!
子供扱いされてるみたいで、すごく癪にさわった。



ボートだって試合もあるだろうし。
前みたいにチャンミンが一生懸命練習してるの、見れないのが残念だけどさ。
チャンミンが頑張ってるの、俺、応援したいし。



将来の話になると、僕はどう返答していいかわからなくなる。
ユノさんもこのままずっとこうしているわけじゃないんだろうなあ・・・って思う。



ユノさんの、写真家になる夢。




この間、ユノさんのアパートに行った時に、見ちゃったんだ。
なんだか英語で書かれた、パンフレットがテーブルの上に無造作に置いてあった。



ユノさんが台所でご飯作ってる時に、
ちらっと見たら、アメリカにある、写真の専門学校みたいだった。



もしも。


ユノさんがアメリカに行ってしまって。
僕も、大学に行くために地元を離れることになったとしたら。




もう・・・ユノさんと会えない。



ケンカさえ、できなくなってしまう。



そうしたら、別れるしかないのかな。



それが不安で、僕はやっぱりめそめそしたり、
ユノさんにあたったりして、困らせてばかりいる。




チャンミン、まだ何も起こってないことを心配すんな。
見て?俺、ここにいるじゃん?
チャンミンのそばに、いるでしょ?



涙と鼻水でぐしゃぐしゃになった顔をユノさんに覗かれて。



ユノさんに、一言聞けばいいんだ。
あのパンフレット、何?って。



そしたら、ユノさんだって何か話してくれるはず。
僕が勝手に不安になってるってことも、わかってくれるはず。



でもね。
怖くて、聞けない。



ユノさんの口から、僕が聞きたくない言葉を言われたら
僕はダメになってしまいそうで。




そんな日が、ずっとずっと続いた。





チャンミン4-1






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