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チャンミンさんちのゆのくまくん4




ゆのくまは僕が仕事に行ってる間、一体何をして過ごしてるんだろう?



朝は僕のほうが早く起きる。
ゆのくまは、というと、お腹を出して気持ち良さそうにぐぅぐぅ寝てる。



服を着替えて、顔洗って歯磨いて
寝癖の髪を押さえつけて。
食パンを1枚くわえて、カバン持って玄関先に行く。



もう一度、寝てるゆのくまをちらっと見る。



「おいゆのくま、僕もう仕事いくから!朝ごはん作ってないからね!」



・・・僕は律儀だな。



勝手にこの部屋に上がり込んできた得体のしれないくまに、ここまで優しくしてさ。



僕の言葉にゆのくまは「ぐぅ」といびきで返してきた。
もう知るもんか!



玄関をバタンと意地悪く締めて、僕は会社へと急いだ。






その日の夜。


残業を終えて、いつもよりちょっと遅く家路へ。
部屋の灯りがついているのが遠くから確認できる。



ゆのくまのやつ、またなんかやってるな・・・。



そう思いながら、「ただいまぁ」と玄関を開けて部屋に入ると。



ゆのくまは寝転がって、おせんべいを食べながらごろごろしてテレビ見てた。



その姿に呆然として立ち尽くしてる僕に気がついたのか



「あ、おかえりなさいチャンミンさん」



おせんべいを口にくわえながら、僕を見てにっこり笑うゆのくま。



「あのさぁゆのくま・・・。なんか部屋、汚くなってない?」



え?そうですか?、とゆのくまは寝転がったままであたりを見渡す。



クッションやら僕のお気に入りのネックピローは、そこらへんに転がってる。
僕がこの間買ってきた読みかけの漫画本も、いつの間にかゆのくまが拝借してるらしく。
おせんべいのカスもなんだか散らばってるし。



「今日1日なにしてたの?」



そう聞くと。



ゆのくまは「えへへ」と笑いながら
「チャンミンさんの冷蔵庫にあるもので朝ごはんをいただきました。
その後、ちょっとだけ眠くなっちゃって・・・お昼寝してからお昼ご飯しました。
で、またそのあと・・・えぇと・・・また眠くなっちゃったかなぁ・・・どうだったかなぁ」



「一日中食べて寝てたんだ」



あっけにとられた僕の顔を見て、ゆのくまはちょっと慌てたように付け加える。
「あ!このお部屋のお掃除も――」



しましたよ、そう言いたいのだろうが、僕が口を挟んだ。
「部屋、散らかってんじゃん!」
憮然としながら、転がってるクッションとネックピローを拾って、ソファに置いて。
そこにどかっと座る。



むぅ・・・ゆのくまはうなだれて「きれいにしたんですけどね、またちょっと散らかっちゃいましたね」
僕が何も言わないから・・・チャンミンさん、怒ってますか?って聞いてくる。



見りゃわかるだろ。
人が一生懸命働いてる間に、ごろごろして食って寝てるだけ。
僕はそう言ってやりたかったけど。



「チャンミンさん、怒らないで。ね?」



ゆのくまがまた僕のところにごろごろと転がってきて、ふんふん言っている。
「暑っ苦しい!むこうへ行けよ!」


いつものかわいい顔についつい甘い顔してた僕。
でも今日はそうはいかない。



ゆのくまはごろごろあっちに行ったりこっちに戻ってきたりしながら
どうするべきか考えてるらしい。



ふん、謝るまでこっちだって絶対折れないからな。



ゆのくまの出方を待つことにした。



・・・そのうちに、ゆのくまが動かなくなった。



あれ・・・?
どうしたのかな。
もしかして・・・ゆのくま・・反省してる?



僕がキツくあたったから、泣いてるのかな・・・。



気になってそっとゆのくまのところにいって、顔を覗き込んだら・・・。





ぐぅ。



まさか・・・。



案の定
ゆのくまは寝ていた。







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