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夏の日の思い出【ユノちゃんとチャンミンさんのお話】




仕事を終えて、おんぼろアパートに帰る。


アパートへと続く道を歩くたびに、僕は想う。



灯りがついてる僕の部屋。



僕を待っててくれる人がいるっていう「しるし」。


残業で疲れて帰ってきても、その灯りを見ると不思議と気持ちが軽くなる。



外階段をカンカンと上がっていくと、僕の部屋は一番奥にある。
その日もゆっくりとした足取りで階段を上がっていくと。


部屋の前に、人の気配がした。


ぼんやりと電信柱のあかりに照らされた、その人影を目を凝らして見ると。



「チャンミンさぁん。おかえりなさい」



ユノだった。


いつものにこぉ顔をして、そこに立っている。



「あれっ、ユノさんどうしたの?」



ユノのかわいらしい笑顔と、部屋の外で立っているというシチュエーションが読めなくて
僕は小走りにユノの元へ走った。



「さっきから部屋の窓からチャンミンさん帰ってくるかなあと思って見てました。
そしたらチャンミンさんがてくてく向こうから歩いてきたのが見えました。
今日はちょっと涼しいから・・・お外でお迎えです」



ふふふと笑って、僕の鞄をとって部屋のドアを開けようとするから。



ちょっと待って、とユノを制止する。


「風が気持ちいいねユノさん。ちょっとここで涼もうか」


ユノの手を軽く引っ張る。


「はいっ!」


嬉しそうな顔をして、僕の鞄を玄関の前に置いて。




ひんやりした風が僕とユノのそばを通り過ぎる。
日中は厳しい残暑が続きそうだけど、夜になると秋の訪れを感じる。



「もう9月だね」



「そうですね。もう9月です。秋・・・ですねチャンミンさん」



「夏が終わっちゃうのは・・ちょっとさみしいね」



「・・・はい。夏、楽しかったです」




今年の夏。


ユノと出会って、初めての夏。




「ユノさん、今年の夏は何が一番楽しかった?」



そう聞かれて、ユノは、うぅん・・・とちょっと考え込んでる様子。



「・・・毎日楽しかったです。・・・でも、やっぱりチャンミンさんとこの間行った夏祭りが楽しかったです!」



そう。


町内会の、お祭り。


ここからもうちょっと歩いたところに、神社があって。


そこで毎年、夜店が出るんだ。


僕は、といえば、それまで仕事仕事で、お祭りなんて出たこともなく。


もしユノがいなかったら、今年もアパートでのんびりビールでも飲んで終わってたんだろうと思う。




「チャンミンさん、今日店長さんからこんなのもらいました」


そう言ってユノが差し出した一枚の紙を見ると、○○神社のお祭りのチラシだった。


「ああ、それ、あそこの神社でやる夏祭りだよ」


ユノはそう言われて、一生懸命そのお知らせのチラシを読んでる。


「夏祭り・・・ですか?・・わぁぁ、盆踊り、夜店・・・楽しそうですねチャンミンさん」


そういえば・・!とユノは話を続ける。


「朝早くとか夕方とか、なんだか笛や太鼓の音が聞こえますね!」


そう言って、ユノはマジックでカレンダーの日付に○をつけた。



ユノさん、夏祭り行きたいのかな・・・。



「週末だから仕事もないし。お祭り・・・行ってみようか」


ぼそっと言うと、ユノは飛び上がって喜んだ。


「ええっ!?いいんですか?チャンミンさん、最近お休みの日もお仕事行ったりしているから・・・」


それはそうなんだけど・・・。
ユノのその喜びようを見たら、行かないわけにはいかない。



その日から、ユノはカレンダーを見ながら夏祭りの日を心待ちにしているようだった。






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亀更新で本当にすみません。
話がもう少し長くなりそうなので、一旦ここで切りますね。
続きはまたアップします!

Stay Goldもゆのくまくんも途中になってしまっていますが・・・。
タイミングを見て、改めて更新する予定です。

暑い日が続きますが、皆さんご自愛くださいませ。




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