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夏の日の思い出2【ユノちゃんとチャンミンさんのお話】




来る日も来る日もユノはカレンダーを見ながら、町内の夏祭りを心待ちにしているようだった。



夜遅く仕事から帰ってきて、いつものように二人で一緒に夕御飯を食べて。
ユノが、後片付けするからお風呂どうぞ、って言ってくれる。



「チャンミンさん、お仕事は相変わらず忙しいんですね」



風呂からあがると、ちらっとユノがそんなこと言うから。



「うん、まあね。プロジェクトで立て込んでるんだよ今」



「・・・・そう・・ですか・・・」



ユノから話を振ってきておいて、そんな風にそっけない感じで会話が途切れる。



わかってるよ・・・・僕の仕事が忙しいから今週末の夏祭りにちゃんと行けるかどうか不安なんだろう。



ユノのことだから、夏祭りより仕事を優先してほしい、って思ってるんだよね。



でもユノはお祭りをすっごく楽しみにしてるのがわかる。



僕の仕事の心配と、お祭りに行きたい、っていう願望で、いろいろユノなりに葛藤があるんだろうな。



だからそれ以上何も言えなくなっちゃうんだろうな、って。



「ユノさん?」



台所で洗い物してるユノの後ろに立って、声をかける。



「・・・はい・・」



振り向かないでちっちゃい声で、返事だけするから。



「・・・忘れてないよ」



そう言って、ユノの背中を抱きしめる。



ユノは洗い物の手を止めて、黙ってる。



「聞こえた?今言ったこと」



ユノは無言でこくんと頷く。



「約束したじゃんユノさん。お祭り、一緒に行くって」



はい・・・でも・・・。



またユノが口篭る。



「でも、なに?」



背中越しでユノの表情がわからないから、こっちが不安になる。



「・・・チャンミンさん、お仕事で忙しいのに僕・・・・」



うん・・・ユノさん、わかってるよ。
でも僕もユノさんとお祭り行きたいんだよ。
だから、ユノさんがあれこれ心配することじゃないよ・・・でも、ありがとう。



そう言って、ユノをぎゅっとする。



「チャンミンさん、僕、夜店で金魚すくいしたいです。あと・・」



子供みたいに嬉しそうにユノがあれこれ話し出すから。



「うん、楽しみにしてる。一緒に行こう」



「はいっ!」



仕事はなんとかするから心配しないで。



僕の言葉にユノは安心したようで。



はい!もう僕、大丈夫です!って、すごく嬉しそうな顔する。



・・・素直だな。



ユノはいつも他人の立場で物事を考えるから
我儘いわないんだけど・・・。



その分、自分の気持ちにも素直で。



だから。



絶対シアワセにしてあげたいし、ユノと一緒にシアワセになりたいって思う。



僕はもう一度、ユノが○つけたカレンダーを見て、夏祭りの日にちを確認した。





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