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夏の日の思い出4




週末が明日に近づいてきた。


毎晩毎晩、僕はいつものように残業をして、へとへとになってアパートに戻る。


最近はめっきり帰宅時間が遅いから、ユノには先に夕飯を食べててねって伝えてある。


「はい、わかりました」


ユノは素直にそう言って、僕が帰るとお風呂上がりのぽやんとした顔して
僕をずっと待っててくれるんだ。


この間は帰りにコンビニでさちえさんに会って、
ユノが週末の夏祭りを楽しみにしてるってことを聞いて
アパートに帰るなり、僕はユノを抱きしめてしまった。


「チャンミンさん、どうかしましたか??」


いきなり玄関先で僕に抱きしめられて、ユノは目を白黒させてたけど。


ううん、なんでもないよ。
ただユノさんのこと、ギュッとしたかっただけ。


ん?


ユノの肩ごしに、部屋の窓際に何かがぶら下がってるのが見えた。


・・・何、あれ?


僕にそう聞かれて、ユノは「えへへ」とくすぐったそうに笑って。


「・・・てるてるぼうず、作りました」


ああ!


雨、降らないように、ね?


はいっ!


ユノが嬉しそうに返事する。


どれどれ、天気予報・・・


そう言ってテレビをつけて明日の天気予報を確認すると・・・。



晴れ!



ふふふ、とお互いに目を合わせて笑い合う。


明日は何時からお祭りだっけ?


はいっ、あしたは6時です。


ユノはあのチラシに書いてあったことをすべて暗記してるようだった。
バイトの休憩中にもアパートに帰ってからも、もらったチラシ、何度も見てたんだもんね。


あはは、ユノさんに聞いたら全部わかるね。


はいっ!僕、もう全部覚えちゃいました。


・・・そんなユノが、愛おしい。


仕事も一応明日のために片付けて来たから、明日はゆっくりできる。。


久しぶりに1日ずっとユノと一緒にいれる。


僕も心が踊った。


ユノがずっと楽しみにしてた、夏祭り。


明日が待ち遠しい。


その晩、ユノも僕も、なかなか寝付けなかった。


まるで、明日の遠足を楽しみにしてる子供みたいで、
布団に入ってふたりして、おかしくて笑ってしまった。




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